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仮面ライダーW(ダブル)

『仮面ライダーW』正統続編「風都探偵」コミックス15巻が11月30日発売!失意に沈む翔太郎を励ますべく集結した風都イレギュラーズ!グルメストリートで 不可解な餓死事件が発生…!

(11月25日追記)
コミックス「風都探偵(15)」の表紙が公開されました!

(11月16日追記)
コミックス「風都探偵(15)」のあらすじが公開されました!

(10月11日記事公開)

風都探偵(15)

『風都探偵』コミックス15巻が11月30日発売!

仮面ライダーW正統続編 新章開幕!

風都一のグルメストリートに集う
曲者集団・“風都イレギュラーズ”!
その目的は、失意の翔太郎に捧ぐ
サプライズプレゼントの計画で…!?

探偵の胸に空く喪失感という名の風穴。
そして、それを引き金に発生する不気味な事件。
風の街は今、新たな転機を迎えようとしている──

————————————–

ときめを失い、失意に沈む翔太郎を励ますべく、
集結したおなじみ”風都イレギュラーズ”の面々!
しかし、時を同じくして 風都が誇るグルメストリートで
不可解な”餓死”事件が発生する…!

街を守り続けてきた私立探偵・左 翔太郎の喪失感。
そして、彼を愛する住人の恩返しの行方は如何に──!?

「仮面ライダーW」から「風都探偵」まで、風都に出現した
ドーパントを産み出してきた天才・寺田克也氏のSPインタビューも掲載!

満腹必至のボリューム感でお届けする第15集

脚本:三条 陸
作画:佐藤 まさき
原作:石ノ森 章太郎
監修:塚田英明(東映)
クリーチャーデザイン:寺田克也

2023年11月30日発売
価格:715円(税込)

Comment

  1. SICファン より:

    スピリッツ 48号より。『風都探偵』新章はQ&Eフィーチャーの q編です。
    ■第136話『麗しのq 1 / コンビの危機』
    [巻頭見開きカラー扉]背中合わせに駆け出す、または、逆方向に走りすれ違う、仮面ライダーW CJとジョーカー・ドーパント。左にドーパント、右にW。
    平穏な鳴海探偵事務所。凄まじい勢いで入ってくる者があり、翔太郎と亜樹子は同時にコーヒーを吹き出してしまう。「翔ちゃぁ~~~~んっ!」と泣き叫びながら翔太郎に突進し、まだコーヒーカップを持ったままの翔太郎の手を掴んだのはエリザベスだった。「…依頼よ! もう…翔ちゃんに依頼するっきゃなぁい!」涙を浮かべて訴えるエリザベス。椅子に座り亜樹子からコーヒーを出されたエリザベスが改めて困りごとを語る。「クイーンよ!」「プリンスくんとばっかり仕事するのよおお!」と叫ぶエリザベス。ひとり「プリンスくん」のことを知らない翔太郎に、実は奥で話を聞いていたフィリップが起き出して来て話しかける。「呆れたねえ、翔太郎。相変わらず芸能関係には疎いな。仲間の仕事をチェックしていないのもさる事ながら、昨今大人気の『クイーン&プリンス』を知らないとは、風都市民としていかがなものかと思うよ」と、雑誌『WIND LIFE』vol.70特別号(¥1,000+税)を翔太郎の眼前にかざす。その表紙を飾っているのがクイーン&プリンスだった。プリンスは天才子役の美少年中学生で、クイーンとの一度のコラボで人気が爆発し、クイーン&プリンスとしての露出が激増しているのだという。豪華客船の名前から取ったコンビ名にもかかわらず、クイーンの下の句がエリザベスではなくプリンスとなるのは納得いかないと言うエリザベスは、翔太郎からの指摘に「ただの嫉妬じゃなくてガチの嫉妬だよ!」と噛みつく。クイーン&プリンスは美男美女姉弟のようで掛け合いが凄く新鮮で、美女二人コンビに飽きつつあった層ががっつり食いついたという事だろうというフィリップの分析に、亜樹子も、二人の絡みがキュンキュンくる、弟キャラがきた事でクイーンのお姉さんっぽさも魅力倍増している感じ、と合いの手を入れる。フィリップの冷静な分析に傷つくと言うエリザベスは「なんかプリンスくんの悪い噂とか、ゴシップっぽいのを嗅ぎつけてきて欲しいのよぉ!『ナントカ話』みたいなヤバげなやつを!」と翔太郎に迫る。断られると「ヤダヤダぁ! 私が一番の相方だってクイーンにもう一度思い出させてよお、翔ちゃぁん!」と喚きながらソファに横たわって手足をじたばたするエリザベス。とりあえずクイーンに話聞くわ…と翔太郎。
    カフェのオープンテラスで食レポ撮影中のクイーン&プリンスの現場を訪れる翔太郎。パフェを食べてのプリンスのコメントをプリンスの髪の毛をクシャクシャして褒めるクイーン。翔太郎はクイーン達のマネージャー・九重(ここのえ)からは手短に頼むと釘を刺される。次のロケ地への移動準備の合間にクイーンと会話する翔太郎。いきなり大声で笑い出し、プリンスとの仕事が増えているだけでエリザベスとの仕事は全く減っていない、とクイーン。それとなくフォローしてやってくれと言う翔太郎に対し「エリザベスは大丈夫よ…ほっといても……」と答えるクイーンに、「そんな言い方はないだろ、長年の相棒に。可愛くなぇなあ」と言ってしまう翔太郎。クイーンがいきなり血相を変えて翔太郎の胸倉を掴み「『可愛くない』? しばらくぶりで忘れちゃった? 私に対する禁句……」と迫る。「でもそういう意味の『可愛くない』ではなくってえ……」としどろもどろで弁解する翔太郎。そこにプリンスがおどおどと出発を告げに来る。話を切り上げてプリンスと立ち去るクイーン、プリンスには翔太郎のことを「元カレ」だと伝えるが「アイツには今、ちゃんと夢中になってる子がいるんだから……!」と言い添える。ロケバスでの移動中にエリザベスにメッセージを送信するクイーン。
    裏風都の司令本部らしき部屋。左腕を肩から吊るした万灯が入室し、千葉秀夫と双見 光はその姿に驚く。ときめとの戦闘が痛み分けだったらしい。万灯によると、殺すことだけは避けようとする自分と、不完全な修復メモリを使用しているために本領発揮できないジョーカー・ドーパントとの力が拮抗しているのだという。多少は向こうのダメージが大きいと信じたいと言う万灯は、光にときめの追撃を命じる。万灯は、ロード・ドーパントが倒された際はその人数と破損したロードメモリの数が合っているかを確認することを付け加える。普段からやっているという光に対し「徹底してくれ」と念押しする万灯。出動していく光。その頃ときめは裏風都のビルの谷間で、苦しそうに大の字に横たわっていた。計画も進展し秀夫による『アレ』の設置も大詰めの今、空間転移能力を有するガイアメモリがときめや仮面ライダーの手に渡ることを、万灯が極度に警戒していることを理解する秀夫。万灯がハングリーを警戒していたのも、飢餓感が増したロード・ドーパントが暴走し表風都に出没してしまうことを危惧してのことだった。秀夫が万灯に懸念を述べる。自分も空間に作用するメモリの常用者はハングリーのように極力支配下に置くように注意しているが、一人だけ制御できない性格の奴がいる、と。「……ああ…『コッパ』…か。……たしかに今動かれると嫌だね。彼に…」と万灯。
    鳴海探偵事務所。ロケ現場から戻った翔太郎は、クイーンは冷たいしプリンスはなんかすっげえ暗そうだし、と芸能界に愚痴をこぼしながら、またエリザベスに泣きつかれたらなんて答えようか、と悩む。そこに泣きながらエリザベスが駆け込んでくる。ロケバスの中からクイーンがくれたメッセージの様子がおかしいのだと言う。「ロケバスおかしいわ」というメッセージに続き、プリンスが見詰めるロケバスの窓の外が闇に包まれる写真がアップされ、「ヤバい……… 翔ちゃん案件かも」とのメッセージを最後に連絡がとれなくなったとのこと。パニックになるエリザベス。「翔ちゃん案件」とはイレギュラーズが使うガイアメモリ犯罪を指す隠語だった。クイーンがドーパントに襲われたことを悟る翔太郎。
    ロケバス。プリンスが窓の外の異様な風景におののく。連絡がとれなくなったスマホを手にしたままのクイーンは、それが翔太郎から聞かされていた「裏風都」ではないかと思い当たる。突然「悪夢の風都へようこそ!」という声がロケバス内に響く。いつの間にか最後席に見たことのない、若い輩のような男が陣取っていた。ロケバスに乗っている全員が一斉に後方を向く。「この地獄からの脱出ゲームを始めるよ。今から話すルールを良ぉく聞くように。君たちの生命がかかってるからね!」、謎の男は自分の股の間の車の床にポータブルのアンプ&スピーカーらしき物をデンと置くと、冷静に言葉を発する。
    ■カラーグラビアページから、寺田克也インタビュー「地球の記憶をカタチに」。カラー1ページ、モノクロ4ページ。
    ・脳内オーディション 次にドアを開けるのは誰?
    ・さまざまなモチーフをビジュアル化していく
    ・先人の魂を継承し、次の時代へつないでいく …「原点に石ノ森さんがいたということまで含めて、セットで次の世代へ渡していきたい。」
    ジョーカー・ドーパントのスーツのシルエット?らしき写真あり。
    ■次号予告に記載なし。
    ■11/30頃発売、第15集。
    風都を襲う飢餓の怪人!傷心の探偵、そして街の運命は───
    ときめを失い、落ち込む翔太郎を励ますべく、風都イレギュラーズが立ち上がる一方、風都が誇るグルメストリート・イブクロ横丁で不可解な餓死事件が発生し…!?

  2. SICファン より:

    ↑訂正
    【誤】秀夫が万灯に懸念を述べる。自分も空間に作用するメモリの常用者はハングリーのように極力支配下に置くように注意しているが、一人だけ制御できない性格の奴がいる、と。
    【正】秀夫が万灯に懸念を述べる。自分も空間に作用するメモリの常用者はシザーズのように極力支配下に置くように注意しているが、一人だけ制御できない性格の奴がいる、と。

  3. SICファン より:

    スピリッツ 50号(表紙&巻頭グラビアは坂巻有紗)より『風都探偵』。
    ■第137話『麗しのq 2 / ゲームマスター』
    [カラー扉]仮面ライダーW CJ
    クイーンが乗るロケバスの最後席にいつの間にか座っていた、見たことのないヤカラのような男。頭にはキャップを被りその上からレトロなオートバイゴーグルをしている。番組のプロデューサーの「誰だ、おまえ!」という声に、男は「コッパ。…そう名乗っている。あるいは『ゲームマスター』と呼んでいいよ。このゲームの主催者だから」と答えた。コッパと名乗った男に詰め寄る九重マネージャーだったが、コッパが、開いた右手のひらを前に付き出すと、九重マネージャーは見えない衝撃を受けて吹っ飛び運転席横に叩きつけられた。コッパが言葉を続ける。「…もう一度言うよ。今からルールを説明する。俺は話したら一旦いなくなっちまうから、聞き逃すなよ。君らの生命に関わる事だ。まあ、極めてシンプルなルールなんだけどね。これから『狩り』が始まる。獲物は君たちだ。このバスはもう動かない。この場所をスタート地点として今から2時間逃げ続けられれば君たちの勝ちだ。無事に風都に生還させてあげよう。ただし見てのとおり周囲は地獄だ。ここは、異空間にあるもう一つの風都…みたいな街でね。人を食い殺す怪物がリアルで出る世界さ。そこに、俺の能力で君たちをご招待した。今から15分後にゲームを開始する。外には俺が生み出した魔物が配置されている。バスに閉じこもって戦うのも、逃げて隠れるのも自由だ。開始後1時間経ったら俺が参戦する。最強の狩人だ。捕まったら最後、君たちの人生もそこで終わる。……以上」 自分たちがこのコッパという男の人間狩りの標的になったことを理解する一行。「なんで私たちがこんな目に…」と泣き出す女性メイク。「クイーンと出会った事を呪うんだな。今回のゲームの主賓は彼女だ」とコッパ。コッパは、クイーンは自分の最近の最推しだと言い、好きすぎるものほど自分の手で無茶苦茶にしたくなるという気持ちを狂ったように主張する。これまでにも街のアイドルを何人も招待したと言うが、ゲームをクリアした生存者は存在しないようだった。コッパは、庇うようにクイーンが脇に抱いているプリンスに迫り、番組での印象と違って大人しい、とからかう。そのほうが人間味があって狼狽ぶりが楽しめる、クイーンの相方としては添え物のエリザベスよりは好きだと言うコッパ。
    ゲーム開始まで10分を宣言したコッパは、三つの武器の中から一つを与えるので選べと言う。いつの間にか車の床に並んでいたのは、電撃を流すこともできる大剣、徹甲弾を撃てる短銃とその弾倉10本、長距離望遠が可能な暗視機能付きの双眼鏡だった。「…………私が選んでいい?」と名乗り出たクイーンが双眼鏡を指差す。武器を選択することだけを考えていた他の面々がその意図を問う。クイーンは、この街にいる怪物もコッパもガイアメモリによるドーパントに違いないが、今までドーパントに警官の銃が効果があった様子を目撃したことがなく、ドーパントに出くわせば死は免れえないから、出会わないように動くしかない、と説明する。だから双眼鏡一択だと。感心する一行。「あはははは!」と大声で笑い出したコッパは、「凄いリアリストだね君は! 最高の判断力だよ、クイーン! これは期待できそうだ!」とクイーンを褒めると、剣も銃も双眼鏡もプレゼントすると宣言する。開始5分前になり、運転手にドアを開けさせると、外に出て「では検討を祈るよ。………お互い楽しもう!」と叫んで走り去り姿を消すコッパ。震えながら銃に手を伸ばすプリンスを、無理をしなくてよいと止めるクイーンは、一行に力を合わせてなんとか乗り切ろうと呼びかける。そしてクイーンはプリンスに、自分が送ったメッセージが既読になっていること、先のロケ場所に現れ元カレだと紹介した男がこの街一番の探偵で仮面ライダーとも友達であることを伝え、諦めちゃダメだと言う。
    クイーンの異常に気付いたエリザベスが駆け込んできた鳴海探偵事務所は、その捜索を開始していた。大騒ぎになりつつある番組の製作会社で聞き込みをした亜樹子からの連絡によると、行方不明になったロケバスに乗っていたのは、クイーン、プリンス、九重マネージャー、女性メイク、番組の男性プロデューサー、男性カメラマン、男性音声、男性運転手の8人だという。ロケバスが走った経路をハードボイルダーで辿る翔太郎の背には、ドーパントとの戦闘になる危険を覚悟の上で「うん、行く! わたし、クイーンの助けになりたいの!」とエリザベスがしがみついていた。走行中に翔太郎の左腕の腕時計型のスパイダーショックの周囲のリングが光を放つ。それは空間転移に伴うX粒子を検出したことを意味していた。すぐにフィリップに連絡しクイーンがロケバスごと裏風都へ連れ去られたことを確信する翔太郎は、フィリップの指示に従いスパイダーショックにネオ・スパイダーメモリを挿入してライブモードに変形させると、クモ型ロボットとなったスパイダーショックに自律探索を行わせる。
    裏風都のロケバス。コッパが残していったポータブルアンプ&スピーカーが時報と「GAME START」という音声を発する。最初の1時間は狩人=コッパが現れないと言っていたから車の中にいれば安心じゃないかと発言する者がいる中、「そうでもないっぽい……」とクイーン。双眼鏡で外を覗き何者かが蠢く姿をうっすらと見たのだった。ロケバスを遠巻きに、またその上空に、長い触手のような物が何本ものたうっていた。
    ■次号予告に記載なし。

  4. SICファン より:

    スピリッツ 52号より『風都探偵』です。
    ■第138話『麗しのq 3 / 魔獣無法地帯』
    ロケバスの全体に10匹以上の怪物が絡みつく。キノコのような傘から長い触手が数本生えている、クラシックな火星人のような怪物である。傘には二つの縦長の目のようなスリットがある。まだ何体もがロケバスに向かって歩いて来ている。ロケバスに張り付くモンスターは窓から中を覗くと、突然、目のようなスリットを見開きその中から恐ろしい目玉を見せると、軟体だった触手の先端を硬質化させて尖らせ窓を割り、車内に侵入する。しかし車中はもぬけの空である。
    どこかでゲーミングチェアに座り3Dゴーグルのようなものとヘッドフォンを装着しているコッパ。「いきなり車を捨てたか」と言いパチパチと拍手をする。「いいねいいね、好判断! ここでいきなり全滅した奴らもいたもんなあ!」とゴーグルをはずす。卓上にはクイーン&プリンスのアクリルスタンドが置いてあるが、プリンスの顔はくまちゃんシールが貼られて隠されている。アクスタの上部を人差指でコツコツと叩き、その指でクイーンの顔の周りをクルクルとなぞる。「知的で、大胆で、誇り高い! こんなにイメージ通りに行動してくれるアイドル、初めてだ。過去最興奮の獲物になるぞ…!」満面の笑顔になりのけぞるコッパ。
    双眼鏡を持つクイーンを先頭に、裏風都のビルの谷間を慎重に歩く一行。全体を制止しクイーンが建物の陰から前方を探る。ビルの壁面に映る火星人型モンスターの影を見つけたクイーンはカメラマンと音声に合図をする。物差しのような物をモンスターの影が映る壁面に投げつけるクイーン。モンスターがビルの陰から姿を現す。音声が銃を何発かモンスターに放つ。悲鳴のような苦しそうな声をあげるモンスター。カメラマンが近づき大剣で傘と触手を切り離すかのように叩き斬る。バチバチとスパークを放つと動かなくなるモンスター。
    火星人モンスターであればコッパから提供された武器で倒せることを確認する一行。音声スタッフに問われ、クイーンが作戦を述べる。狩人(コッパ本人)が参入するまでの1時間でこの周辺を把握し隠れていられる場所を複数個所見つけておき、狩人の接近に一早く気付いて逃げ続ける以外の選択肢はない、と。出口を探せないかと問う久我プロデューサーに、ここが裏風都なのであればそれは難しく時間を無駄にするだけだと答えるクイーン。全員が沈鬱な雰囲気となる。それを見かねてプリンスが急に話し始める「あの……み……なさん… ぼくは…その…みなさんもご存じの通り、カメラが回ってないとこではダメダメで……」「でも…そんなぼくでも…いつか変われるような気がして…… それでクイーンさんとのお仕事をやらせて欲しいとお願いしました… クイーンさんは何をやらせても一発で決めちゃうし……すごい人がいるんだなって…憧れました… だから……これからも……信じてついて行きたい……ですっ!」たどたどしくも涙を流しながらも一気に語りきったプリンス。その言葉に、メイク、カメラマン、音声がクイーンの意見に従おうとそれぞれに声をあげる。褒める代わりにプリンスの髪の毛をクシャクシャにするクイーン。しかしプロデューサーだけは思いつめたような表情になる。
    スパイダーショックがX粒子を検知した付近に留まり、ライブモードのスパイダーショックに自律調査をさせている翔太郎とエリザベス。そこにエクストリームメモリが飛来し、フィリップが出現する。驚くエリザベス。そこは「つむじ通り」という大通りで、エリザベスによるとつむじ通りでロケをする際には左折した坂の途中に車を停めることが多く今回もそのコースだっただろうとのこと。翔太郎がフィリップにスパイダーショックが見つけたものを示す。通りを左折した坂の車道に五芒星が描かれていたのだった。それをドーパントによるものだと考えたフィリップは、スパイダーショックを手元に呼び操作する。スパイダーショックは採取・蓄積したX粒子を微量ながら放出する。すると路上の五芒星の上部の空間に、五芒星を中心とした魔法陣のような紋様が浮かび上がった。犯人はあらかじめクイーンかプリンスを狙っており、よく使う移動コースにマーキングを施しておき、ロケバスが左折した時に異空間ゲートを開いたのだろうと、フィリップが推理する。消えていく空中の魔法陣を見ながら「かなり大きい尻尾を掴んだぞ!」とフィリップ。
    裏風都。トンネルのような通路を進む一行。火星人型モンスターを見つけ、身をひそめるクイーン、プリンス、カメラマン。モンスターの動向をうかがっていると、その後方から巨大な新種のモンスターが複数姿を現した。それは、巨大な透明の球体に歯と歯茎を剥き出しにした巨大な口だけがあり、四本足で歩く、体高が何メートルかはある怪物だった。透けて見える体内には消化されていない人骨が漂っていた。思わず撮影してしまうカメラマン。球体に口のモンスターの上部に見える窓から万灯らが拠点としているタワーを見つけたプロデューサーは、そこを街の中心だと考えそちらへ向かえば逃げ道があるかもしれないと主張する。クイーンは、街の中心であればメモリを持った奴等がたくさんいるはずでここよりずっと危険だと、その意見を否定する。引き返して別の場所を探そうと言うクイーン。コッパは腕時計を見て30分が経過したと知り、笑顔でくつろぐ。
    「…いい加減にしろぉ!」と叫んで音声を突き飛ばすと、落とした銃を拾い、それを皆に向けるプロデューサー。「なにするの!?」と言うクイーンに対し、プロデューサーは「うるさいッ! リーダー面するな! 元はといえばおまえのせいじゃないか! 俺は偶然居合わせただけなのにっ!」と怒鳴る。運転手が落ち着くようにと説得する。「黙れ黙れ黙れ! もう限界だ! 俺は俺の好きにさせてもらう! あのタワーのところまで行くんだっ!」とプロデューサーが叫んだ時、プロデューサー以外の全員が気付く。騒ぎに気付いた球体に口のモンスターの一体がプロデューサーの背後まで接近していたのだった。慌てて銃を撃つプロデューサーだったが、球体部は弾丸が当たっても何事もなく、その歯は簡単に弾丸を弾いた。前脚でプロデューサーを蹴り飛ばすモンスター。カメラマンが大剣で襲いかかったが、歯で剣を受け止めカメラマンをはねとばした。壁に叩きつけられているプロデューサーとカメラマンは動くこともままならない。その二人には目もくれずクイーンとプリンスに向かって、大口を開けて突進してくるモンスター。プリンスを庇うように抱き締め覚悟を決めるクイーン。二人が噛み砕かれようとした瞬間、一発の鉄拳がモンスターの口がある部分、球体のボディの四分の一ほどを千切り取った。千切られた口は壁に張り付き、本体は倒れて動かなくなった。「仮面…ライダー!?」と勘違いするプリンス。「大丈夫?クイーン」とジョーカー・ドーパントが声をかけた。
    ■次号予告に記載なし。

  5. SICファン より:

    ■第139話『麗しのq 4 / 黒い救世主』
    怪物を倒し「大丈夫?クイーン」と声をかけた、漆黒の怪人。ドライバーからジョーカーメモリを抜き、ときめの姿に戻る。「ときめちゃん!」とクイーン、「こんなところで会いたくなかったね…」とときめ。プリンスから「知り合い…なんですか?」と問われたクイーンは「うん。なんて言うんだろ… 元カレの今カノ…?」と答える。「えっ?」とプリンス。一拍遅れてときめも「…えっ?」と驚いたような恥ずかしそうな顔をする。
    とあるビルの中に隠れる一行。強引に単独行動をとろうとして球体に大口・四足の怪物に蹴り飛ばされた久我プロデューサーは上半身を包帯のようなもので巻かれ寝かされてる。手当てをしていたメイクの女性が、クイーンに尋ねられて「あり物で止血したけどかなり傷が深いです。早くちゃんと手当てしないと…」と答える。プロデューサーは大変苦しそうである。ゲームマスターであるコッパの参戦までもう15分しかない。怪物やコッパとは自分が戦うと言い、外を見張りに屋上へと上がるときめ。双眼鏡を渡しにその後を追ったクイーンは、ときめが膝を付く様子を目撃し駆け寄る。オーロラ戦のダメージが大きく、その酷い怪我を目にするクイーン。翔太郎からは詳しい話を聞いていないと言うクイーンが自分が理解した事情をときめに問う「でもあなたは一人この街で戦う事を選んでたのね… それは翔ちゃんたちとは一緒にはできない事なの?」。「…できると思ってた。記憶がない頃は。翔太郎なら一緒に罪を数えてくれる、って。でも…数えきれるような罪じゃなかった……」と答えたときめは、水タンクを支える骨組みにつかまって立ち上がりその骨組みにもたれかかる。「そんな身体で戦うなんて無理よ!」と言うクイーンに、「たとえ無理でもほっとけないよ」とときめ。「さっきも…目が覚めたら街外れに見た事ない怪物がうろついてて…やり過ごすつもりだったのに…襲われてるのがクイーンたちだってわかったら、身体が勝手に動いてた…」「風都は捨てたつもりだった。でも仲間を見捨てられるほどクールにはなれないみたい…」「ハーフボイルドに毒されたのかな…」とときめ。クイーンは「元カレの今カノ」発言の真意を話し始める。「なんか翔ちゃんとはずっとそんな距離感で、結構いい雰囲気になった時期もあるんだけどお互いわりと面倒な性格でしょ? 一歩踏み出せないままになっちゃった…」「こっちから思いっきり踏み出してたらどうだったんだろうって今でも思う時がある…… だからあなたが現れた時、キタ!って思ったの。ああ、これが翔ちゃんに踏み込んでいける女の子なんだ!って… 羨ましいより先に感動した…」屋上に腰を下ろしていたクイーンは立ち上がってときめの手を握りその目を見詰めながら続ける「あなたの決めた事だから無理に元に戻れなんて言わない。でもこれだけは覚えといて。左翔太郎はどんなに大きな罪でも泣いて、怒って、笑って、一緒に数えてくれる男だよ」。そしてクイーンんは「アイツのいいとこなんて、そこだけなんだから!」と笑う。その時遠くから轟音が聞こえる。クイーンが双眼鏡で見たものは、リアクター・ドーパントが引き連れた隊列を組んだロード・ドーパントの軍勢だった。それは自分を追ってきた奴らであり、人食いドーパントもいるから、まずあいつらを引き離さないとならない、だからゲームマスターとは戦えなくなるかも、とときめ。一行のうちプロデューサーを除く男性陣も轟音を聞いて屋上に駆けつけ、遠目にロードの軍勢を目にする。その時、街のあちこちに置かれているスピーカーから「ポォーン」という時報のような音が鳴る。コッパの声が続く。予想外の助っ人、予定外の敵キャラの大量投入というアクシデントはあったものの、予定は変わらない、と。
    表の風都のビルの一室。「あと10分で……そっちへ行くよ!」と、裏風都の様子をモニターで眺めながらマイクに向かって喋っていたのはコッパだった。いよいよ「QUEST」のガイアメモリを取り出すコッパ。「ちょっと待ってください、コッパさん」いつの間にかその部屋の隅のソファには千葉秀夫が座っていた。
    コッパ参戦までにリアクター率いるロード軍団を倒して戻ってくるつもりのときめ、「あいつら全員を5分で倒すのは現実的じゃないけど全力でやってみる。みんなはなんとか逃げて!」。「無茶よ!」と叫ぶクイーンに「無茶かどうかはやってみればわかる」とドライバーを装着するときめ。「…行っちゃうんですか? みんな…仮面ライダーが一緒にいるからなんとかなるかも、って思ってたのに…」と言うプリンスに、「大丈夫、クイーンを信じて。久しぶりに話したけど、やっぱり強くて素敵な人だった」と返すときめ。「それに…私は仮面ライダーじゃない。ちょっとだけ人間が好きな……ただの魔女だよ」と言い残すと、変身し、ロードの軍勢に向かって屋上から跳躍するときめ/ジョーカー・ドーパント。それを目で追ったクイーンは表情を変え「ここから移動するわよ! 早く!」と指示をする。
    リアクターを先頭に行軍するロード軍。リアクターだけは気付いて跳躍して避けたが、ジョーカーの不意打ちの攻撃を受け、縦一列のロード・ドーパントがビルの壁面に叩きつけられる。「チッ! これだよ! 狩り出す前に向こうから襲ってきたッ!」と心で思うと、「取り押さえろ!」とロードに命令するリアクター。
    表の風都のビルの一室。「ゲームをやめろ…だってぇ? 急にイジワル言わないでよお、秀夫クン。俺のゲームを裏風都に容認させてくれたのは君でしょお?」とコッパ。秀夫は立ち上がっており、コッパもゲーミングチェアを回して秀夫と向かい合っている。「それはあなたが操るクエストの能力が貴重と判断したからですよ。風都の人間をぼくたちの街に引きずり込んでマンハントを楽しむぐらいならまあ許容範囲内だと思った。どうせクエストが生成した魔物やロードたちが跡形もなく始末してくれるからなんの証拠も残らないですし…… でも今は時期がまずいんだ。あなたの空間転移の力は強力すぎる。マーキングした場所に扉を開くだけじゃなく、マーキングしておいた機械同士を繋ぎ、通信することまでできるんだから。現状唯一、二つの街を超越して監視できる能力だ。存在自体が危険なんですよ。やめてください」と秀夫。「……………断る」とコッパ。秀夫の目付きが変わる。「これ使わなきゃ面白さ半減じゃん。喰われていく人間の悲鳴とか、仲間割れの怒号とか、聞けなくなっちゃうじゃん。街の憧れのアイドルがさ、本性を曝け出して泣いたり喚いたりするんだぜ? リアルタイムでそれ聞けないと勿体無いし、なんか気持ちが落ち着かなくない?」とジタバタしながら主張するコッパ。秀夫は無言のまま暗く鋭い目付きでコッパを睨む。「あれ? 俺だけ?」と言うとゲーミングチェアを回し秀夫に背を向けてモニター群に向き合ったコッパは「まあいいや。とにかく今いいところなんだ。せめてこのゲームが終わるまで待ってくれ」と言う。「……ふざけるなよ……待…」という秀夫の言葉に先んじて「待てるわけねえだろ」という台詞が聞こえる。この部屋への階段を降りてくる足音とともに、言葉は続く。「話は聞かせてもらった」「興味深くはあるが……ムカムカするね」「全くだ。相棒……」。(バカなッ! なぜここにッ!?)と思いながら入口を見詰める秀夫。翔太郎とフィリップが姿を見せる。「久々にヘドが出そうなクズ野郎に会ったぜ!」と翔太郎。ニィーといやらしく笑うコッパ。
    ■次号予告に記載なし。前号の目次ページには月一連載だと明記されていました。

  6. 匿名 より:

    コミック16巻は4/30発売です。既に予約始まっています。